歯周病治療

    歯周病

    今や、成人の80%が罹患しているといわれる歯周病。歯周病は成人になるとかかる生活習慣病というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、最近では子どもの歯肉炎も増えており、厚生労働省の「歯科疾患実態調査」によると、小・中学生の4割が歯周病の始まりである「歯肉炎」にかかっているとのデータもあります。

    歯周病はどの年代の方にも罹るリスクがあり、更には親子間や夫婦間で感染するリスクもある病気。ご自身のためだけではなく、大切なご家族にうつさないためにもしっかりと治療することが大切です。

    歯周病は初期の場合、自覚症状が出にくいので発見が遅れてしまいがちですが、なるべく早期に発見し、しかるべき治療を行うことで、治療にかかる費用も時間も大幅に削減することが出来ます。

    当院では、日本歯周病学会認定医の資格を持った歯科医師が在籍しています。歯周病の進行段階や患者さまのご要望に合わせ、さまざまな治療手段をご用意しております。ご不安な事やご要望がございましたらお気軽にご相談下さい。

     

    日本歯周病学会認定医による、丁寧な歯周病治療

    歯周病

    日本歯周病学会は、歯周病を克服することにより自分の歯を1本でも多く残すことを目的に 1957年に設立された学術団体で、会員総数は12,000名を超えています(2022年現在)。

    歯科業界には現在40以上の学術団体があり、それぞれ専門医・認定医制度を設定していますが、法律上広告表記が認められているのはわずか5つのみで、日本歯周病学会はその5つのうちの1つにあたります。

    また、歯周病認定医は、日本歯周病学会が認めた研修施設にて3年以上在籍して研修を受け、試験に合格した歯科医師にのみ与えられる資格で、全国の歯科医師数10万5千人ほどに対して、歯周病認定医はわずか2,500人ほど。日本の歯科医師の約2%しか取得していない資格です。

    当院院長は、この歯周病認定医の資格を取得しております。
    認定医としての知見を活かして診断・治療をさせていただきますので、他医院で治療を受けたけれども治らなかった、という方もあきらめず、まずはご相談にいらしてください。

     

    治療はなるべく、保険内で行います。

    歯周病 「歯周病認定医の先生に診てもらいたいけれど、治療費が高いのではないかと心配…」

    そのように思っていらっしゃる方も多いのではないかと思います。

    確かに、一般的には、特殊な技術を要する歯科治療の場合は自費治療として提供している歯科医院がほとんどかと思いますので、どうしても治療費が高くなってしまいがちです。
    ですが当院では、治療に関してはなるべく保険内で治療ができるよう、治療方法をご提案させていただいております。

    認定医の資格を持っているからと言って技術料を加算するという事はございません。

    気軽に相談できるかかりつけ医として、患者さまのご要望に沿った治療をご提案させていただきますので、どうぞ安心してご相談いただければと思います。

    ⇒保険治療でも、時間をかけて丁寧に

     

    歯科用CT(3Dレントゲン)による正確な診断

    歯周病

    歯周病の検査は通常、歯周ポケット検査やレントゲンにより診断を行うのが一般的です。
    ですが当院では、従来のポケット検査とレントゲンでの診断に加え、必要に応じでCT撮影データも用いることで、より正確な診査診断を行うよう努めております。

    歯周病は歯の周りの骨が溶けて少なくなっていく病気。骨の破壊の程度などをより詳細に把握するためには、レントゲンでの診断に加え、骨の厚みや形状なども把握できるCT解析によるデータが必要になります。

    また、撮影した画像はユニット備え付けのモニタに写して患者さまと共有することも可能です。リアルな3次元画像としてご自身の骨の状態をご確認いただくことで治療に対するご理解も深めていただくことができるのではないかと思います。

    ⇒CTについて、詳しくはこちら

     

    当院で行う歯周病治療

    スケーリング&ルートプレーニング(保険適用)

    歯周病

    スケーリング&ルートプレーニングとは、歯面から歯石やプラークなどの汚れを取り除き、再び汚れが付きにくくするように歯面をツルツルに磨く歯周基本治療のことを言います。

    歯石は放置していると歯周病菌の温床となってしまい、歯周病を悪化させさせてしまいますが、歯石はブラッシングでは取り除くことが出来ないため、歯科医院で専用の器具を使ってしっかりと除去してもらう必要があります。

    毎日ブラッシングしているから大丈夫!と思っていても、歯と歯の間や歯茎との境目などは意外と汚れが落とし切れておらず、歯ブラシのみでの歯磨きでは歯垢除去率は60%程度というデータもあります。

    また、みがき残した歯垢はおよそ2日ほどで歯石へと変わってしまうとも言われていますので、歯周病改善のためには、ご家庭でのブラッシングの精度を高めるとともに、歯科医院でのスケーリング&ルートプレーニングをしっかりと行うことがとても大切です。
    軽度~中等度の歯周病であれば、この歯周基本治療を行うことによってほとんどの症状は改善が可能です。

    スケーリング
    歯周病

    スケーリングとは、「スケーラー」と呼ばれる専用の器具を使って、主に歯の表面の歯石やバイオフィルム(細菌の塊)を除去する処置です。

    スケーラーには、超音波の振動で歯石を砕いて除去する超音波スケーラーや、一つ一つ手で除去を作業するためのハンドスケーラーなどさまざまな種類があり、歯石の着き方などに応じて使い分けをしていきます。

    ルートプレーニング
    歯周病

    ルートプレーニングとは、スケーリング終了後に、スケーラーを用いて歯根の表面の汚れたセメント質を除去し、ツルツルになるように磨いていく処置のことを言います。

    歯根の表面がザラザラしている状態だと、汚れが付きやすく細菌感染の原因になってしまうため、汚れが付きにくいようにツルツルにするのです。

    ルートプレーニングでは歯茎の中に器具を入れるため、進行した歯周病で歯周ポケット深くにある歯石を取る場合や、過敏な歯の場合、痛みが出る可能性がありますので、麻酔をしてから処置をすることもあります。

     

    歯肉歯槽粘膜形成術(MGS)(保険適用)

    歯肉歯槽粘膜形成術(MGS)とは、付着歯肉の幅を増加させ、プラークコントロールをしやすくする口腔内環境をつくるための外科手術のことを言います。

    一言で歯茎といっても場所によって違った特徴を持っており、歯の頭に近く動く部分を「遊離歯肉」、 その下に位置する動かない部分を「付着歯肉」と呼びます。この付着歯肉は、特に奥歯に行くにつれて少なくなっていく傾向があるのですが、付着歯肉が少ないと歯ブラシが当てにくくなるため、汚れがたまりやすく、歯周病リスクが高くなってしまいます。

    そこで、歯肉歯槽粘膜形成術で付着歯肉を獲得し、歯ブラシを当てやすくすることで歯周病リスクを下げる処置を行います。

     

    フラップ手術(保険適用)

    歯周病

    歯周病が進行し歯周ポケットが深くなってしまうと、スケーリングやルートプレーニングでは歯周ポケットの奥深くまで入り込んでしまった汚れや歯石を除去することが非常に困難になります。

    そのような場合には、歯ぐきの側面から歯ぐきを切り開き、歯根近くにある汚れを直視下で除去するためのフラップ手術が有効になります。

    スケーリングやルートプレーニングの場合とことなり、直接目で汚れを確認しながら除去していくことができるため、歯石や細菌を徹底亭に取り除くことができるのがメリットですが、その反面、外科手術を伴う処置のため、患者さまのご負担は大きくなってしまう傾向にあります。

    また、症状によっては適用できないケースもありますので、担当の歯科医師とよく相談されることをおススメします。

    【メリット】

    • 保険が適用される
    • 歯周ポケットの奥深くの歯石や細菌まで、目視で確認しながら確実に除去できる

    【デメリット】

    • 手術後に歯茎が下がってしまい、知覚過敏を起こす可能性が生じる
    • ホームケアがしっかりとできていない患者さまに適用してしまった場合、歯周病の進行スピードを加速させてしまう。
    • 手術後、麻酔が切れたときに痛みが生じることがある。

     

    再生療法

    歯周病原細菌に感染した組織は除去する必要があります。除去した組織は完全には元には戻せません。重度の歯周病になるほど、簡単に治すことは難しく、抜歯という選択肢が多くなってしまいます。
    他院で抜歯を勧められたような方も、できるだけ歯周組織を元に戻す治療を行うのが歯周組織再生療法です。吸収してしまった歯槽骨を可能な限り回復させ、歯の動揺を改善します。

    自家骨移植(保険適用)

    自家骨移植とは、骨移植の際に人工の骨ではなく、自分の骨を移植することで骨の再生を図る方法です
    自分の骨を使用するので安全で安心できるという事、治療の成功率も高いという事が最大のメリットかと思いますが、その反面、健全な部分から骨をとる手術も必要になるため、身体への負担が大きくなってしまうというデメリットもあります。

     


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