予防歯科

    小児歯科

    「毎日しっかりブラッシングしているから大丈夫!」
    「歯間ブラシやデンタルフロスも使っているから、歯科医院でのメンテナンスは必要ない」

    もしかしたら、そんな風にお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

    ですが、実は歯ブラシで取り除ける歯の汚れは 61%程度。歯間ブラシとデンタルフロスを使用したとしても、85%程度というデータもあります。
    また、落としきれなかった歯垢はおよそ2日で歯石となると言われておりますので、どんなにしっかりセルフケアをしていたとしても、少しずつではありますが汚れは蓄積してしまうのです。

    お口の健康を維持するには、毎日のセルフケアに加え、歯科医院での定期的なメンテナンスがとても重要になります。
    ご自身では落としきれなかった汚れをプロの手でしっかりと除去してもらうと同時に、お口の中に異変がないか、病気のリスクや前兆をいち早く発見して早急に対処することで、仮に治療が必要になった場合でも最低限の治療で済ませることが出来ます。

     

    メンテナンスの内容

    お口の中の状態をチェック

    まずはお口の中に異常がないかどうかのチェックをします。具体的には下記のような検査を行います。

    • 歯磨きがしっかりできているか(プラークの着状況の確認)
    • 新たに虫歯が出来ていないか
    • 歯周病の確認(歯ぐきの状態や歯周ポケットの深さ)
    • 噛みあわせに問題はないか
    • 口腔粘膜に異常がないかどうか
    • その他、詰め物や被せ物、入れ歯などに不具合はないか

     

    ブラッシング指導

    予防

    歯磨きの仕方には一人ひとり癖があり、どうしても磨けていない部分が発生してしまうものです。
    検査で分かった「磨き残しの発生しやすい部分」を患者さまと共有し、その部分を磨くには歯ブラシをどう使ったらよいかなどといったブラッシング指導を行います。

    大人の方であれば、「今更ブラッシング指導なんて…」「歯ブラシの使い方なんて簡単!知ってるよ!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、しっかりと汚れを落とすのは意外と難しいもの。

    また、お口の状況や歯並びは年を重ねるごとに変化しますので、その時その時に合わせた効果的な清掃法を指導させていただきます。

     

    クリーニング(PMTC)

    予防

    PMTCとは、プロフェッショナル・メディカル・ティース・クリーニング(Professional Mechanical Tooth Cleaning)の略で、歯科医師や歯科衛生士による、歯石除去や歯面清掃のことを言います。

    専用の機械を用いて、歯面にこびりついている歯垢や細菌が形成するバイオフィルムというヌメリ、歯石などを丁寧に除去していきます。

    ゴム製のラバーチップやラバーカップを使用して歯の表面をツルツルに磨いていきますので、コーヒーや紅茶、赤ワイン、タバコのヤニなどの頑固な着色汚れも取り除くことが出来ます。

     

    3ヵ月に1度は、歯科医院でのメンテナンスを

    予防

    歯科医院でのメンテナンスは、3ヵ月に1度は行うことが推奨されています。

    これは、歯周病の治療を受けた後に適切なセルフケアを行っていた場合でもあっても、歯周ポケット内の歯周病菌の数は、3ヵ月で元に戻ってしまうという論文データが根拠となっているもので、口腔内を清潔に保つためには、3ヵ月ごとのプロフェッショナルケアが必要といわれているためです。

    歯科医院にメンテナンスに通う習慣のない方にとっては億劫に感じられるかもしれませんが、プロの手でクリーニングしてもらうとお口の中がスッキリして気持ちの良いものです。

    当院はショッピングモール内にあり、お買い物のついで通院していただくこともできますので、ぜひ定期的なメンテナンスを受けていただければと思います。

    ⇒ショッピングモール内、急患も随時受付

     

    その他、当院で行っている予防メニュー

    シーラント

    予防

    シーラントとは、お子様の歯の中でも最も虫歯になりやすい奥歯の歯の溝の部分にプラスチックを埋め込むことで汚れが溜まることを防ぎ、虫歯を予防する処置です。

    厚生労働省のデータによると、シーラントをした歯はしていない歯に比べ、4年以上で60%も虫歯予防効果があるとの報告もあり、非常に高い効果を期待できる処置といえます。
    特に、6才臼歯(前から6番目の奥歯)は溝も深く、もっとも虫歯になりやすい歯ですので、この歯が生えてきたらシーラントによる虫歯予防処置を検討してみましょう。

    シーラントは、食事や歯磨きをしているときに外れたり剥がれたりすることがありますが、その場合はそのままにせず、すぐに新しいシーラントを施すことが大切です。
    シーラントが歯に中途半端に残っている状態の場合、余計に虫歯になりやすくなることもありますので、シーラントが外れてしまったらなるべく早めに歯科医院に連絡して処置してもらうようにしましょう。

     

    フッ素塗布

    予防

    フッ素とはミネラルの一種であり、自然界に多く存在する成分で、歯や骨にとって欠かすことのできない必須栄養素として知られていますが、歯科の分野においては主に虫歯予防の手段として使用されています。

    フッ素には、歯の再石灰化を促進したり、歯質を強化したり、虫歯の原因となるさ酸の生成を抑制したりする効果があり、歯質が弱くて虫歯になりやすい乳歯や生えたての永久歯に塗布することで、歯質を強くし、虫歯になりにくい環境をつくることが期待できます。

    厚生労働省のデータでは、乳幼児に定期的に継続してフッ素塗布を行った場合、むし歯をほぼ半分に減少させたとの報告があり、また永久歯に対しては20~30%の予防効果があったとされています。

    フッ素は、歯が生え始めたばかりの0歳の赤ちゃんでも利用できる安全性の高い虫歯予防対策ですので、歯が生え始めた段階で、一度相談にいらしてください。

     


TOP